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リキュール

 リキュールの起源に確定できる正確な記録は存在しませんが、紀元前、ワインに薬草を溶かして作られた、リキュールに似たお酒があることが知られています。
 現在の蒸留酒をベースとするリキュールの原型は、11世紀頃に遡ります。中世の錬金術師たちによって「アクア・ヴィターエ(生命の水)」と呼ばれる蒸留酒が作られました。ちなみに、ここからイタリア語で「グラッパ」と同義語として使われる「アックアヴィーテ(Aquavitae)」という名称が生まれたのです。そして、「エリクシール」としてリキュールの開発が始まりました。

 さて、中世の修道士達は薬草を利用したインフーゾ(煎じ茶)などを用いて病気と闘ってきました。そして、治療薬を長期保存、持ち運びができることなどを求めはじめ、蒸留(エッセンス抽出、濃縮、リキュールの製造)の実験、賦形剤(薬剤を服用しやすくするなどのために加える物質)やアルコールなどのより安定した添加剤の利用、大きな医療的相乗効果を求めて様々な物質の混合の実験などを始めたのです。
 このように、リキュールは薬効作用のある薬用酒としての性格が強いお酒でしたが、その後、飲みにくいリキュールを病人に飲ませやすくしたリキュール、「ロソーリオ(Rosolio・太陽のしずく)」が生まれ、イタリア全土に広まり、嗜好品として扱われるリキュールが誕生しました。
 今日、化学の獲得、合成物の発見、科学の発達とともに時代が進み、中世における製薬はもはや時代遅れとなってしまい、当時とまったく同じ形の伝統的な薬剤などはもう残っていません。しかし、伝統の調合方法や修道士達の努力によって当時の知識に基づいて再び命を吹き込まれたリキュールは今も残り、薬酒として様々な形を成して活躍しています。

 Ai Monasteri や各地のイタリア各地の修道院では、今もなお多くの薬用酒が販売されています。リキュールをエリクシール(ELIXIR)と呼ぶこともあります。当サイトでは、日本で医薬品として扱われるような成分のお酒は販売しておりませんが、どれも植物エキスがギュッと詰まったリキュールです。Ai Monasteri のリキュールはエッセンスの添加だけでなく、植物の状態からアルコールに漬け込み、古来からの方法でエキスを抽出してます。食前酒や食後酒はもちろん、パーティーなどでもご自由にお飲みいただけるリキュールをご用意いたしておりますので、是非お試しください。